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eyes to me~ 私を見て
第65章 castle in the air

美名が二人のやり取りを笑って見ていると、スマホが振動した。
志村からのメールだった。
『ツイッターで今知ったけど、美名ちゃん、大丈夫?
こんな時に遅刻でごめんなさいね……
でも必ず行くわよ!
綾波君の事が心配だろうけど、彼は大丈夫よ。
美名ちゃんの元へ無事に帰ってくるわ!
最高のライヴにしましょうね!
では、また後で』
(志村さん……)
美名は、スマホを胸に抱き締めた。
気がつけば、皆も時折スマホを気にしてチェックしている。
立て籠りの状況を探っているのだ。
テレビでは一部の局が中継しているらしい。
美名は、テントの中にあるテレビのスイッチを入れ、中継されているチャンネルに合わせた。
「お姉ちゃん……」
桃子が首を振る。
「大丈夫よ……私、倒れたりしないから……何なのか分からないけど……剛さんは、今闘ってる。多分……私の為に。
だから、私も出来る限り、応援したいの……画面越しでも……」
「お姉ちゃん……」
桃子や一同が一瞬しんみりとする。すると、突然健人が吠え始めた。
「フレ――――フレ――――兄貴!」
仁王立ちして、胸を張りピンと伸ばした手先で弧を描く。
美名や皆が呆気に取られる中で、健人は応援コールを画面に向かって続けた。
志村からのメールだった。
『ツイッターで今知ったけど、美名ちゃん、大丈夫?
こんな時に遅刻でごめんなさいね……
でも必ず行くわよ!
綾波君の事が心配だろうけど、彼は大丈夫よ。
美名ちゃんの元へ無事に帰ってくるわ!
最高のライヴにしましょうね!
では、また後で』
(志村さん……)
美名は、スマホを胸に抱き締めた。
気がつけば、皆も時折スマホを気にしてチェックしている。
立て籠りの状況を探っているのだ。
テレビでは一部の局が中継しているらしい。
美名は、テントの中にあるテレビのスイッチを入れ、中継されているチャンネルに合わせた。
「お姉ちゃん……」
桃子が首を振る。
「大丈夫よ……私、倒れたりしないから……何なのか分からないけど……剛さんは、今闘ってる。多分……私の為に。
だから、私も出来る限り、応援したいの……画面越しでも……」
「お姉ちゃん……」
桃子や一同が一瞬しんみりとする。すると、突然健人が吠え始めた。
「フレ――――フレ――――兄貴!」
仁王立ちして、胸を張りピンと伸ばした手先で弧を描く。
美名や皆が呆気に取られる中で、健人は応援コールを画面に向かって続けた。

