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eyes to me~ 私を見て
第65章 castle in the air

有名なアクション映画のテーマ曲が流れてきて、ヤモリは空を見上げた。
「やや、何だあれは!鳥かっ?飛行機かっ?サンダーバードかっ?未確認非行物体か――!?」
会場の全てのスポットライトが空を照らした。その先にあるものを客達が指差してどよめく。
「うわっ!マジで!」
「ヘリだ――!」
「誰か降りてくるの?」
白いヘリは、空中で留まったままで、梯子をぶら下げた。
梯子を降りて来る人物に、美名達は驚愕する。
「し――志村さん !」
志村は、梯子に片手で掴まり掌を額に翳して客席を笑顔で見ていたが、いきなり手を離した。
「きゃあ――っ」
美名が掌で顔を覆い、客も悲鳴を上げるが、それはやがて大歓声と拍手の嵐に変わった。
「美名……大丈夫、顔をあげてみな」
怖くて下を向いたままの美名の肩を、真理と由清が叩いた。
恐る恐る指の間から見てみると、パラシュートをぶら下げたままでステージで大室哲哉と肩を組み、客席に手を振る志村の姿があった。
「やや、何だあれは!鳥かっ?飛行機かっ?サンダーバードかっ?未確認非行物体か――!?」
会場の全てのスポットライトが空を照らした。その先にあるものを客達が指差してどよめく。
「うわっ!マジで!」
「ヘリだ――!」
「誰か降りてくるの?」
白いヘリは、空中で留まったままで、梯子をぶら下げた。
梯子を降りて来る人物に、美名達は驚愕する。
「し――志村さん !」
志村は、梯子に片手で掴まり掌を額に翳して客席を笑顔で見ていたが、いきなり手を離した。
「きゃあ――っ」
美名が掌で顔を覆い、客も悲鳴を上げるが、それはやがて大歓声と拍手の嵐に変わった。
「美名……大丈夫、顔をあげてみな」
怖くて下を向いたままの美名の肩を、真理と由清が叩いた。
恐る恐る指の間から見てみると、パラシュートをぶら下げたままでステージで大室哲哉と肩を組み、客席に手を振る志村の姿があった。

