この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第65章 castle in the air




「ちょっと!君達――!」



 呼び止める誰かの声がした。止められるよりも先に三人はビルの中へ入り、混沌とする人混みを掻き分け、応接を目指して走った。すると、警官二人が担架に誰かを乗せて厳しい表情でやって来る。

 担架に乗っているのは西野だった。

 口に布を噛まされた西野の顔色は白く血の気がない。布は紅く染まっていた。

 ペコが掌で口を覆い、頭を振る。

「まさか……舌を?」

「未菜――!未菜!」



 増本が付き添って、青い顔をして呼び掛けている。



「増本さん!」



 ペコが増本に駆け寄った。



「申し訳ありません……本当に……申し訳ありません……」



 増本は、苦しげに、そう呟くと西野について小走りに行ってしまった。

 智也は、立ち止まってしまったペコに

「綾波を探します!」

 と言って足早に走っていった。

「は、はいっ!」

 堺も追い掛けようとするが、派手にスッ転ぶ。

「堺ちゃん!何してんのこの緊迫した場面で――!」



 
/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ