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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て

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ライヴは大いに盛り上がり、三人はプリキーとして発表している曲を全て演奏した。
美名を真ん中にして手を繋ぎ、深々と長いお辞儀をする。
その間も歓声と拍手は鳴り止まない。
三人は顔を上げると、何度も手を振り、ステージ袖へ捌けた。
「お疲れ様――!」
スタッフ達が声をかけてくる。
「最高だったわよ~!皆!」
志村がやって来て、由清を捕つかまえ、熱いキッスをした。
「んぎ――――っ」
由清は暴れるが、怪力の志村はへっちゃらだ。
「お姉ちゃ――んっ」
「お姉さん――っ」
桃子とマイカがタオルを振り回しながら美名に抱き着いてくる。
「感動しちゃった――!やっぱりお姉ちゃんは歌うプリンセスだよ――!」
「ありがと!このドレスのおかげ!」
「わあ――!そう言ってもらえると嬉しいっ」
マイカは跳ねて喜んだ。
髑髏川達とヤモリが、拍手しながらやって来た。
「いや――素晴らしい!」
「ありがとうございます!ヤモリさん!ボンバーの皆さん……」
美名が一人一人と握手していると、会場から拍手にのせてアンコールコールが聞こえてきた。
「えっ……」
驚きに目を見開く美名達に、メンバーとやって来た祐樹が優しく笑う。
「ほら、ご指名だよ?プリキーの皆さん!」

