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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
「綾波の兄貴じゃないですかっ!お久しぶりですっ!」
目が覚める様なラメ仕様のゴールドのはまじろう姿の健人が、綾波に向かって仁義を切った。
「んも――っ!いい加減にその癖やめなさいよっ!」
ピンクはまじろうのマイカが、どこから持ってきたのか巨大なハリセンで健人の頭を叩く。
「ライオン丸!美名は、美名は何処に?」
綾波は健人の肩を掴み、真剣な眼差しで聞いた。
「姫様なら、絶賛生着替え中っすよ――!」
「おかしな言い方しないの!すみません、馬鹿な兄で」
またマイカに殴られ、健人は白目を剥いた。
「馬鹿なのは知ってるが……美名は何処に?控え室か?
案内してくれないか」
綾波の緊迫した口調に、マイカは何かを感じ取り頷いた。
「こっちです」
綾波が後に続き、健人も
「お――い、兄貴――っ待って下さい~!」
と叫びながら追い掛けた。