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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
「ステージのみんなに合図して下さい」
美名が言うと、堺は駆け出して行き、そしてつんのめり、派手に頭から転んだ。
「……なんだ?今の音」
ダンスしていた真理が袖の方を見る。そこには倒れながら何かを叫ぶ堺が居た。
「堺さん?また転んだ?」
由清がタンバリンを鳴らしながら目を凝らす。堺の後ろにいる綾波、手を振る美名を見つけた。
「綾波君!」
志村が叫ぶと、皆が、綾波がドヤ顔で親指を立てるのをステージから見て狂喜した。
「綾波い――!」
祐樹が大きく手を振る。
「バッキャロー!おせぇーんだよっ」
真理が指差して怒鳴った。
「もう、離しちゃだめよ――っ!美名ちゃん!」
志村が跳び跳ねる。