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eyes to me~ 私を見て
第66章 eyes to me~私を見て
「何だ!いきなり」
「ちゃんと落とし前、付けるんでしょうねっ?」
桃子はいきなり喧嘩口調だ。
「散々お姉ちゃんを振り回して、泣かせて!……二度とそんなの許さないし!
お姉ちゃんが一年中幸せに笑って居られるようにするのが、あんたの役目でしょ――?」
「桃子……」
桃子は、ふん、と息を吐くと、綾波の背中を叩いて怒鳴った。
「ほら、ぐずぐずしない!行ってきなさいよ!」
「いてっ……お前、さっきまで倒れてたくせに……
行って来い、て何処にだよ!」
「お姉ちゃんを拐いに行け、て言ってるの!」
「――!?」
桃子は、ステージの方を指差した。
「お姉ちゃんは可愛くて健気でモテモテなんだから!
このタイミングで頑張らないと、誰かに持っていかれるわよ!
プロポーズでもなんでも、ドカーンとしてきなさいよ!」