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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
綾波は、真っ直ぐに美名の目を見た。
その眼差しに、いつもと違う焔を感じた美名は、頬を紅く染めて口をつぐむ。
綾波は、いとおしい気持ちを指先に込めて、彼女の頬に触れる。
「お前が帰るのは……俺の腕の中だ」
「――!」
美名の頬の紅みは深さを増し、耳や首までに広がる。
綾波が低く笑って首筋に触れると、美名は身体を震わせて声を上げた。
その艶やかな声と表情に、綾波の中の獣が目を醒ましてしまった。
ふたたび、震える首筋に指で触れる。
「つ……剛さ……でも、本当に戻らないと……」
「今日くらいはいいだろう……あいつらだって、察してるだろうよ」
綾波は、指を背中に滑らせた。
シャツの上から触れただけで、美名は激しく乱れ、綾波の胸にしがみついた。
「や……っそんな風に……触ったら……ダメっ」