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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
綾波は、妖しい光をその瞳に湛えて、美名の顎を掴んだ。唇が触れそうなまでに顔を近付ける。
美名は、切ない熱が喉元まで込み上げてくるのをこらえ、真っ直ぐに彼をみつめた。
「この目か?……俺の目が、気に食わないか?ん?」
綾波は、切れ長の瞳を瞬きさせる。
「ち……違う……私は……」
「……ん?」
「剛さん……の……目に見られただけで……っ……舞い上がったり……怖くなっ……たり……か……身体が熱く……っ」
綾波は、美名が、恥ずかしさを堪えて目を潤ませ辿々しく言う姿に烈しく欲情した。
このまま、唇を貪りたくなるのを耐えて額に口づける。
「で、プロポーズの返事は?」