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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
「えっ……返事は歌に込め……」
「――話は、ベッドの中でゆっくりするか?」
綾波は、美名を抱き上げると、悠々とした足取りで歩き始める。
「つ、剛さん!」
美名は手足をばたつかせ抵抗した。
綾波が頬へキスすると、真っ赤になり大人しくなる。
「素直だな……いい子だ」
「マ、マンションに帰る?」
「……それまで持たねえよ」
綾波は、一本裏に入った通りに並ぶうちの一つのホテルに迷わず入った。
腕の中で、美名は唖然としている。
綾波は、平然とした表情で、壁一面の部屋の写真を一瞥し、優雅な指の動きで部屋を決めた。