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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
美名は、ずっと触れたかった愛しい人にしがみついた。唇を胸板にそっと押し付けると、綾波は身体を震わせる。
「剛さ……」
口を開いた時、烈しいキスで塞がれる。
唇を割って入ってきた熱い舌は、美名の舌に絡み付く。しばしの間、お互いを貪り合った。
「……っ……」
突然唇を離した綾波は、髪を掻きむしり、溜め息を吐く。
「剛さ……?」
美名は、半端に熱く乱されて放り出され、戸惑う。
綾波は、美名にシーツを被せ、その上から抱き締めた。
「あっぶね……肝心な事を言う前に、ぐちゃぐちゃになる処だったな」
「……?」
「……だから、返事は?」
「――!」
美名は口を開きかけ、またつぐむ。
(返事なんて……答えは、ひとつしか無い……
剛さんだって、分かっているでしょう?
私、私は……!)