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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
「そう……だね」
美名は、綾波に髪を弄ばれながら、微睡んでいる。
綾波は愛しさを込めて見つめながら、美名の髪を指に巻き付けた。
「……すごく……田舎だから……笑わないでよ……?桃子に怒られるよ……」
「笑わないさ……」
「……天気がいいと……キッチンから……富士山……が見える……の……」
「ほう、そりゃあすごいな」
「……剛さ……」
「……ん?」
「眠る……まで……私……を見て……て」
「うん……」
綾波の手を、しっかりと握り締めたまま、美名は眠りに落ちた。
綾波はその柔らかい頬にくちづける。
「いつでも……どこでも……お前を見ているぞ……
とびきり幸せな女にしてやるからな……」
美名の寝顔が、笑った様に見えた。
eyes to me~私を見て
☆~THE HAPPY END~☆