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eyes to me~ 私を見て
第67章 エピローグ
「――幸せ、か……」
「……え?」
ベッドの上で乱れ愛し合った後、綾波は美名を抱き締めながら、ふと呟いた。
「いや……幸せ、というのはどんな事か、わかった様な気がする……と思ってな」
美名は、珍しい生き物を見つけた様な表情で彼をみつめる。
「剛さんの口から出た言葉とは思えない……なんか、ブキミ……」
「おまっ……随分と酷いな」
「ふふ……」
美名は、小さく笑い、欠伸をした。
綾波は美名の髪を指に絡ませた。
「明日、お前の実家へ行こう」
「へっ……!?ほ、本気で?」
「当たり前だろ?……プロポーズした事をもう忘れたのか」
綾波は、美名の頭をくしゃくしゃと撫でる。