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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
 ピンポーン
 ピンポーン
 ピンポーン
 ピンポンピンポン



 意識の遠くから聴こえていたチャイム音がどんどん大きくなる。
 美名は、玄関先でタオルケットを抱き締めたまま眠りこけていたらしい。

 ピンポンピンポン

 チャイムはまだ鳴り続けている。
 
 美名は目を擦り、寝惚けたままでドアを開けた。
 次の瞬間、ドアの隙間からピンクの肌の黒い大きな目、そして大きな長い耳の生き物がヌッと顔を出した。

「ひ、ひいいいいっ?」

 美名は一気に覚醒し、腰を抜かす。
 ピンクの生き物はモソモソと部屋へ入って来て、美名は恐怖で叫んだ。

「キャ――!何?何?私、ピンクのウサギに知り合いなんて……え?」

 そう、それはウサギの巨大な縫いぐるみ。
 大人気の『バニっぴー』だ。
 硬直していると、ウサギの後ろから綾波が仏頂面で登場した。

「あ、あああ」

 綾波さん、と叫ぶ前にいきなり物凄い力で抱き締められた。





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