この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
「無事か……美名……良かった」
「……!」
綾波は、美名の肩先に顔を埋めて消え入る様に呟いた。
美名の胸がズキンと痛む。
「電話には出ないわマンションにも居ないわ……しかもお前、あんなに怒り狂ってただろうが!俺は生きた心地がしなかったぞ!おいっ」
「いっ痛たたたた」
綾波は、美名の頭を両手の拳でグリグリやり始めた。
「綾波さんなんて、だいっ嫌い?……だと?」
鋭い目がすぐ前にある。
「お……怒って……ます?」
「おう!怒ってる怒ってる!」
「うう……で、でも」
電話の向こうで聞こえた女の人の声の事が頭を過る。
(昨日、貴方は何処にいたの?誰といたの?)
聞きたいのに、怖くて言葉に出せない。
「……!」
綾波は、美名の肩先に顔を埋めて消え入る様に呟いた。
美名の胸がズキンと痛む。
「電話には出ないわマンションにも居ないわ……しかもお前、あんなに怒り狂ってただろうが!俺は生きた心地がしなかったぞ!おいっ」
「いっ痛たたたた」
綾波は、美名の頭を両手の拳でグリグリやり始めた。
「綾波さんなんて、だいっ嫌い?……だと?」
鋭い目がすぐ前にある。
「お……怒って……ます?」
「おう!怒ってる怒ってる!」
「うう……で、でも」
電話の向こうで聞こえた女の人の声の事が頭を過る。
(昨日、貴方は何処にいたの?誰といたの?)
聞きたいのに、怖くて言葉に出せない。