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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
「?」
美名の上に居る綾波が頭を押さえて動きを止め、ぽとり、と美名の胸元にライオンの編みぐるみが落ちた。
「何だ?」
「きゃっ」
また何かが飛んできた。
綾波が今度はがっちりとキャッチして、手の中の灰色の編みぐるみを真剣な眼差しで見た。
「……これは、何だ。カバか?」
「カバじゃなくてサイだよ――!バーカバーカ!姉ちゃんを苛めるな――っ」
桃子が次から次へと編みぐるみやらお手玉を綾波に向かって投げつけてきた。
「も、桃子!」
ベッドで寝ていた桃子の存在をすっかり忘れていた。
綾波は投げつけられた物を器用に全て跳ね返した。
桃子は悔しそうに舌打ちする。
「姉ちゃん、こいつ何者?」
「美名、こいつは誰だ」
二人は同時に叫んだ。
「え……えっと」
美名は、身体を起こし、何処から説明しようか暫し悩んだ。
美名の上に居る綾波が頭を押さえて動きを止め、ぽとり、と美名の胸元にライオンの編みぐるみが落ちた。
「何だ?」
「きゃっ」
また何かが飛んできた。
綾波が今度はがっちりとキャッチして、手の中の灰色の編みぐるみを真剣な眼差しで見た。
「……これは、何だ。カバか?」
「カバじゃなくてサイだよ――!バーカバーカ!姉ちゃんを苛めるな――っ」
桃子が次から次へと編みぐるみやらお手玉を綾波に向かって投げつけてきた。
「も、桃子!」
ベッドで寝ていた桃子の存在をすっかり忘れていた。
綾波は投げつけられた物を器用に全て跳ね返した。
桃子は悔しそうに舌打ちする。
「姉ちゃん、こいつ何者?」
「美名、こいつは誰だ」
二人は同時に叫んだ。
「え……えっと」
美名は、身体を起こし、何処から説明しようか暫し悩んだ。