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eyes to me~ 私を見て
第18章 歌姫を愛でる獣、喘ぐ歌姫
 怖いのに、この先の行為を期待して全身が熱い。
 鼓動が早くなる。
 綾波の鼓動なのか美名の物なのか――分からない位、身体がぴったりと合わさる。

「一晩でも離れるんじゃなかった……」

 低く呟くと、顔を上げて首筋の赤い痕に触れて来て、ちくりと美名の胸が疼いた。

「誰がつけた……あいつか……junkの」
「……!」

 美名は思わず身体を震わせる。
 綾波の瞳が大きく揺れ、その中に焔が燃えていた。

「……殺してやる……俺の美名を……」
「――綾波さんっ」

 美名は、彼の首にすがりつき頬にキスした。
 綾波の身体が大きく震え、美名を抱き締める。

「美名……っ俺は」
「剛さん……」

 美名は、彼の震える唇にそっと触れた。

 ――剛さんが、取り乱している……私の為に……

 愛しさが込み上げて涙が溢れた。

「……笑ってるのかお前」

 顎を乱暴に掴まれて上を向かされると、熱い瞳とぶつかる。
 好き、という気持ちが溢れて苦しくなった。

「……抱いて……剛さん」



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