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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
『あ……あん……剛さんっ』
『美名……っ』
『だ、だめっ……それ、ダメえっ!』
『ダメじゃないだろう……こんな風になって……』
『いやああんっ』
二人が寝室に籠ってから、すぐに甘い声と微かな振動が伝わってきたが、一時間以上経ってもまだ聞こえてくる声にリビングに残された亮介は困惑していた。
三広は気絶したまま、まだ眠っている。
桃子は三広を心配そうに、しかし時折うっとりと見つめて側から離れない。
亮介はどうしても寝室の様子が気になって、赤面して咳払いする。
亮介は、一言も口をきかずに居るので流石に気まずいのだ。
何か、無難な話題を切り出そうと口を開いた時、桃子が不意に亮介を振り返り驚いた様に飛び退いた。
「えええええっいつからそこに!?」
まるで、今初めて存在に気が付いた様なリアクションに、亮介は唖然とした。
「……ずっと居たけど……俺、そんなに存在薄い?」
桃子は壁に貼り付いて震えた。
顔が青くなったり赤くなったりしている。
『美名……っ』
『だ、だめっ……それ、ダメえっ!』
『ダメじゃないだろう……こんな風になって……』
『いやああんっ』
二人が寝室に籠ってから、すぐに甘い声と微かな振動が伝わってきたが、一時間以上経ってもまだ聞こえてくる声にリビングに残された亮介は困惑していた。
三広は気絶したまま、まだ眠っている。
桃子は三広を心配そうに、しかし時折うっとりと見つめて側から離れない。
亮介はどうしても寝室の様子が気になって、赤面して咳払いする。
亮介は、一言も口をきかずに居るので流石に気まずいのだ。
何か、無難な話題を切り出そうと口を開いた時、桃子が不意に亮介を振り返り驚いた様に飛び退いた。
「えええええっいつからそこに!?」
まるで、今初めて存在に気が付いた様なリアクションに、亮介は唖然とした。
「……ずっと居たけど……俺、そんなに存在薄い?」
桃子は壁に貼り付いて震えた。
顔が青くなったり赤くなったりしている。