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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子

涙に濡れた桃子の頬は、マシュマロを思わせる。
三広の胸の中に、甘い疼きが渦巻いた。
「……き、きっと今に……いつか……根本さんにも素敵な恋が……お、訪れますから!」
桃子は眼鏡を取ってグシャグシャと目を拭う。
「そんなキツく擦ったら痛くなるよ?」
そっと桃子の手を取ると、二人の視線が同じ位置でぶつかった。
桃子は今初めて目を合わせたかの様な反応をして真っ赤になった。
「ねえ……桃子、ちゃんて、男子に慣れてない?」
桃子は、ブンブンと頷いた。
「スイッチが入ってる時は平気……なんだけど……我に返ると……ダメです」
消え入りそうに話す桃子を、思わずまた抱き締めたくなる。
三広は、手を伸ばしかけて躊躇った。
――俺は、今何をしようとしたんだ?
今日初めて会った女の子に。
そう、相手は苦手な女の子なんだぞ?
三広の胸の中に、甘い疼きが渦巻いた。
「……き、きっと今に……いつか……根本さんにも素敵な恋が……お、訪れますから!」
桃子は眼鏡を取ってグシャグシャと目を拭う。
「そんなキツく擦ったら痛くなるよ?」
そっと桃子の手を取ると、二人の視線が同じ位置でぶつかった。
桃子は今初めて目を合わせたかの様な反応をして真っ赤になった。
「ねえ……桃子、ちゃんて、男子に慣れてない?」
桃子は、ブンブンと頷いた。
「スイッチが入ってる時は平気……なんだけど……我に返ると……ダメです」
消え入りそうに話す桃子を、思わずまた抱き締めたくなる。
三広は、手を伸ばしかけて躊躇った。
――俺は、今何をしようとしたんだ?
今日初めて会った女の子に。
そう、相手は苦手な女の子なんだぞ?

