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eyes to me~ 私を見て
第19章 桃子とふたりの王子
「あ、あの……根本さんて……女の子と……した事、ないんですか?」
「うっ」

 今度は三広が真っ赤になった。
 彼の鼻からつつ、と鼻血が伝うのを見て、桃子は素早くティッシュで手当てする。
 眼鏡をしていない桃子の瞳は、まるで小さな子供みたいに澄んでいて、吸い込まれそうだった。
 どことなく美名に似ている様にも見えるが、桃子はまた違う美しさを持っている。
 透ける様に白い首筋や胸元、そして口紅も何も付けていないのにピンクの愛らしい唇に目を奪われていたが、桃子と目が合って慌てて顔を逸らした。

「まだ鼻血が……動いたらダメ」

 桃子の小さな手が三広の頬に触れる。
 気がつけば、三広は彼女の唇を奪っていた。



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