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eyes to me~ 私を見て
第20章 junkな三人の王子
美名は少し考えて、きっぱり言った。
「私は……ずっと歌手を目指して上京して六年間、夢中でやって来ました……ステージに立つ夢は絶対に叶えたいし、譲れません……
この何年かの間、騙されて悲しくて悔しい思いもしました……
ですが、人を蹴落としてとか、出し抜いてとか……そんな風に音楽をやりたいとは思いません。
自分がされて嫌だった事を、他の人にはしたくありませんから。
あくまで自分の力で、夢を掴みたいです」
綾波がニヤリと笑う。
「大きく出たな……まあ、その位で丁度じゃないか?」
「あ、も、勿論デビューは私を見出だしてくれた綾波さんのお蔭ですし、志村さんのお力無くしては果たせない事ですけど……っ」
慌てて付け加える美名を見て、志村は手をヒラヒラさせて笑った。
「んも~美名ちゃんてば謙虚なんだから~
いいのよ?そんな風に今更かしこまらなくても!
第一、綾波君なんてキッカケはナンパが八割位じゃないの?ホホホホ」
「志村さん!」
綾波が咎める様に言った。
「私は……ずっと歌手を目指して上京して六年間、夢中でやって来ました……ステージに立つ夢は絶対に叶えたいし、譲れません……
この何年かの間、騙されて悲しくて悔しい思いもしました……
ですが、人を蹴落としてとか、出し抜いてとか……そんな風に音楽をやりたいとは思いません。
自分がされて嫌だった事を、他の人にはしたくありませんから。
あくまで自分の力で、夢を掴みたいです」
綾波がニヤリと笑う。
「大きく出たな……まあ、その位で丁度じゃないか?」
「あ、も、勿論デビューは私を見出だしてくれた綾波さんのお蔭ですし、志村さんのお力無くしては果たせない事ですけど……っ」
慌てて付け加える美名を見て、志村は手をヒラヒラさせて笑った。
「んも~美名ちゃんてば謙虚なんだから~
いいのよ?そんな風に今更かしこまらなくても!
第一、綾波君なんてキッカケはナンパが八割位じゃないの?ホホホホ」
「志村さん!」
綾波が咎める様に言った。