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eyes to me~ 私を見て
第20章 junkな三人の王子
「由清、ゴメンな!今行くから、志村さんに伝えてくれ」
後ろから言う翔大に、由清は力無く笑い頷くと、インターホンの前から居なくなる。
「おお~今のアンソニーは?」
桃子が翔大に聞いた。
「アンソニー……?……由清の事?」
「彼もメンバー?イケメン揃いだね」
「ちょっと気が弱いけどね……」
「おい美名。由清みたいな一見ほにゃら~としてる奴は、実は危険なんだからな!それこそウサギのふりした狼ってやつだ」
「もうっ……剛さんたら、口うるさいお母さんみたい!」
「な、何っ!?」
「あんまりうるさいと、嫌いになりそう」
そっぽを向くと、綾波がまた抱き締めてきて、顎を掴み顔を近付ける。
「お母さんなら、こういう事はしないだろうが。え?」
「ち、ちょっ……剛さんってば!」
「ギャア――!またエセ西本がセクハラ!」
「美名を離せよ!」
二人が側で騒ぐ中、綾波は意に介さず美名にキスをしようとした。
「綾波さ――」
唇が触れそうになったその瞬間、インターホンのチャイムと共に、怒鳴り声が大音量で響いた。
『綾波――!アンタいい加減に美名ちゃんを離しなさい――!
ラブラブなのはわかるけど、可愛い子にこそ旅をさせるのよ!
この私をいつまで待たせる気!?
言うこと聞かないと、アンタのお尻にぶっとい野菜を突っ込むからねっ!泣いても知らないわよっ!』
般若の形相の志村が超アップで画面に見切れて映っている。
「ひいっ」
皆して、恐怖に震えた。
「……了解しました。では、美名をよろしくお願いします」
綾波は盛大に溜め息をついて、諦めた様に志村に答えた。
後ろから言う翔大に、由清は力無く笑い頷くと、インターホンの前から居なくなる。
「おお~今のアンソニーは?」
桃子が翔大に聞いた。
「アンソニー……?……由清の事?」
「彼もメンバー?イケメン揃いだね」
「ちょっと気が弱いけどね……」
「おい美名。由清みたいな一見ほにゃら~としてる奴は、実は危険なんだからな!それこそウサギのふりした狼ってやつだ」
「もうっ……剛さんたら、口うるさいお母さんみたい!」
「な、何っ!?」
「あんまりうるさいと、嫌いになりそう」
そっぽを向くと、綾波がまた抱き締めてきて、顎を掴み顔を近付ける。
「お母さんなら、こういう事はしないだろうが。え?」
「ち、ちょっ……剛さんってば!」
「ギャア――!またエセ西本がセクハラ!」
「美名を離せよ!」
二人が側で騒ぐ中、綾波は意に介さず美名にキスをしようとした。
「綾波さ――」
唇が触れそうになったその瞬間、インターホンのチャイムと共に、怒鳴り声が大音量で響いた。
『綾波――!アンタいい加減に美名ちゃんを離しなさい――!
ラブラブなのはわかるけど、可愛い子にこそ旅をさせるのよ!
この私をいつまで待たせる気!?
言うこと聞かないと、アンタのお尻にぶっとい野菜を突っ込むからねっ!泣いても知らないわよっ!』
般若の形相の志村が超アップで画面に見切れて映っている。
「ひいっ」
皆して、恐怖に震えた。
「……了解しました。では、美名をよろしくお願いします」
綾波は盛大に溜め息をついて、諦めた様に志村に答えた。