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eyes to me~ 私を見て
第21章 危険な?合宿
「作ったものを粗末にしたら殴るからね!」
「……うおっとっと!いってえー!もう殴ってるじゃないかお前!」
「まあまあ、二人とも」
桃子と真理の間に翔大が割って入った。
美名はバスの窓越しに綾波を見つめる。
何を話しているのだろうか。
綾波は、志村に肩を叩かれ、形の良い唇を歪めて笑っている。
たった二日間……
そう言い聞かせているけど、今から寂しくて堪らない。
(この間初めて会ったばかりなのに、私はこんなに夢中になってしまっている。
合宿中に、まさかあの電話の人と会ったりしないよね……?)
最悪なタイミングで、電話で聞いた高い声を思い出してしまった。
はかなげな、甘く柔らかい声。
一体誰なの?
どんな人なの?
何気なく聞いてしまえば案外、何でもないことなのかも知れない。
でもどうしても勇気が出なくて日にちが経ってしまった……
そして三日近く、離ればなれ……
「……うおっとっと!いってえー!もう殴ってるじゃないかお前!」
「まあまあ、二人とも」
桃子と真理の間に翔大が割って入った。
美名はバスの窓越しに綾波を見つめる。
何を話しているのだろうか。
綾波は、志村に肩を叩かれ、形の良い唇を歪めて笑っている。
たった二日間……
そう言い聞かせているけど、今から寂しくて堪らない。
(この間初めて会ったばかりなのに、私はこんなに夢中になってしまっている。
合宿中に、まさかあの電話の人と会ったりしないよね……?)
最悪なタイミングで、電話で聞いた高い声を思い出してしまった。
はかなげな、甘く柔らかい声。
一体誰なの?
どんな人なの?
何気なく聞いてしまえば案外、何でもないことなのかも知れない。
でもどうしても勇気が出なくて日にちが経ってしまった……
そして三日近く、離ればなれ……