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eyes to me~ 私を見て
第21章 危険な?合宿
「お姉ちゃんをいじめるな!」
桃子はクマの編みぐるみを真理に投げた。
見事に命中して、ムッとした真理は投げ返す。
「何すんだワレえ!」
「何よいじめっ子――!小学生なの?」
「そういうお前はシスコンか!痛いな!」
二人の間でクマが何往復もする。
「んも――!静かにしなさい!」
志村が声をあげた時に、美名のスマホが震動した。
綾波からのメールだった。
『美名、お前と離れるのはかなり物足りないが、夢を叶える第一歩だ。頑張れ。
それと、そのイヤリングな。マーガレットの花だ。
花言葉を知ってるか?
"真実の愛"
……二度とこんな恥ずかしいメールしないからな。
愛している。
帰ってきたら、覚悟しろよ』
涙が溢れて、画面に滴が落ちて、慌てて指で拭った。
「美名、大丈夫?」
翔大が声をかけてきたが、美名は笑ってみせた。
「大丈夫!」
その満開の笑顔に、翔大は複雑な思いだった。
指でイヤリングに触れると、いとおしさが込み上げてくる。
(――この時、私は思ってもいなかった――
同じマーガレットのアクセサリーを剛さんが他の人に贈った事があるなんて。
そしてこのイヤリングが元で、ゴタゴタが起こる事も……)
桃子はクマの編みぐるみを真理に投げた。
見事に命中して、ムッとした真理は投げ返す。
「何すんだワレえ!」
「何よいじめっ子――!小学生なの?」
「そういうお前はシスコンか!痛いな!」
二人の間でクマが何往復もする。
「んも――!静かにしなさい!」
志村が声をあげた時に、美名のスマホが震動した。
綾波からのメールだった。
『美名、お前と離れるのはかなり物足りないが、夢を叶える第一歩だ。頑張れ。
それと、そのイヤリングな。マーガレットの花だ。
花言葉を知ってるか?
"真実の愛"
……二度とこんな恥ずかしいメールしないからな。
愛している。
帰ってきたら、覚悟しろよ』
涙が溢れて、画面に滴が落ちて、慌てて指で拭った。
「美名、大丈夫?」
翔大が声をかけてきたが、美名は笑ってみせた。
「大丈夫!」
その満開の笑顔に、翔大は複雑な思いだった。
指でイヤリングに触れると、いとおしさが込み上げてくる。
(――この時、私は思ってもいなかった――
同じマーガレットのアクセサリーを剛さんが他の人に贈った事があるなんて。
そしてこのイヤリングが元で、ゴタゴタが起こる事も……)