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eyes to me~ 私を見て
第4章 恋に堕ちた歌姫
「で……どうだった」
からかうような口調で聞かれる。
「どうって……」
綾波の手は髪から離れて美名の唇をつつ、と撫でていた。
「抱かれた感想は?」
「――!」
頬がカッと熱くなり、猛烈に腹が立った。
無理矢理連れ込んで好きな様にして置いて、感想も何もないだろう。
噛み付いた事を悪かったと思ったが、取り消す。
噛み千切ってやれば良かった。
――私は、貴方が呟いた人の事が、気になって仕方がないのに――
「怒ってるのか」
唇に触れていた指が、頬に触れて首筋を撫でる。
その指を、美名の涙が濡らした。
からかうような口調で聞かれる。
「どうって……」
綾波の手は髪から離れて美名の唇をつつ、と撫でていた。
「抱かれた感想は?」
「――!」
頬がカッと熱くなり、猛烈に腹が立った。
無理矢理連れ込んで好きな様にして置いて、感想も何もないだろう。
噛み付いた事を悪かったと思ったが、取り消す。
噛み千切ってやれば良かった。
――私は、貴方が呟いた人の事が、気になって仕方がないのに――
「怒ってるのか」
唇に触れていた指が、頬に触れて首筋を撫でる。
その指を、美名の涙が濡らした。