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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に


 その夜は、桃子が腕を振るい、賑やかな夕食となった。
 志村も、上機嫌でデビューまでの様々な企みを皆に話して聞かせた。

「そう言えば、志村さん、ずっとここに居て大丈夫なんですか?」
「ええ!東京と長野を往復しようと思ったけどやっぱり大変だし止めたわ。合宿の為に私は他の仕事を片付けて来たのよ~!皆、私の頑張りを誉めて!誉めて!」
「お、お疲れ様です」
「おつかれっしたー」

 美名と真理が同時に言うと、真理はまた赤くなりそっぽを向いてしまう。
 だが、最初会った時の様な嫌な感じはもうしない。
 美名は思わずほくそ笑んだ。

「二泊じゃ足りない位ね~!もう一日延長しようかしら?」
「えっ」

 美名は心がざわつく。

 ――もう一晩、綾波さんに会えない?



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