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eyes to me~ 私を見て
第22章 百万本の花を、歌姫に
「でも、俺にも気持ちが残ってるんだろ?」
頬が熱くなり顔を逸らすと、くく、と低い笑い声がする。
「完全に嫌われてるんじゃないなら……俺は諦めないよ」
「……で、でも」
「でも、じゃないよ。もう俺は心に決めてるんだ。
今はこうして景色を見せてあげる事しか出来ないけど、美名が振り向いてくれるまで、俺は花を贈る様に毎日告白し続ける」
「えっ!?」
思わず振り返ると、笑顔の翔大がこちらを見ていた。
「何百回でも百万回でも言うよ」
「――!」
美名が狼狽えるのを見て、翔大は満足げに笑った。
「もう少し、見てから戻ろうか……」
大きな暖かい掌が美名の頭を包む。
目の前に広がる美しい光景のせいなのか、美名はその手を避ける事が出来なかった。
頬が熱くなり顔を逸らすと、くく、と低い笑い声がする。
「完全に嫌われてるんじゃないなら……俺は諦めないよ」
「……で、でも」
「でも、じゃないよ。もう俺は心に決めてるんだ。
今はこうして景色を見せてあげる事しか出来ないけど、美名が振り向いてくれるまで、俺は花を贈る様に毎日告白し続ける」
「えっ!?」
思わず振り返ると、笑顔の翔大がこちらを見ていた。
「何百回でも百万回でも言うよ」
「――!」
美名が狼狽えるのを見て、翔大は満足げに笑った。
「もう少し、見てから戻ろうか……」
大きな暖かい掌が美名の頭を包む。
目の前に広がる美しい光景のせいなのか、美名はその手を避ける事が出来なかった。