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eyes to me~ 私を見て
第4章 恋に堕ちた歌姫
「く……ふ!」
「ん……んん……っん!」
炎の様に熱いふたりの身体は、お互いの唇を貪りながら、限界に昇りつめようとしていた。
「――美名っ」
「ああっ!」
綾波は彼女の名前を叫んで果てた。
息を乱し抱き合ったまま、美名は綾波の鼓動を聞いていた。
『美名』と呼んで彼が果てた事に、泣きたくなっている自分が居る。
――美名、と彼が囁く度に、舞い上がる心と熱くなる身体は、私がどうかしてしまったからなの?
不意に、綾波の指が頬を摘まんだ。
鋭さの無い優しい瞳がこちらを見ている。
「何だ。また泣いてるのか」
激しく胸が鳴り出した時、確信する。
――奪われてしまった……私の……全部を――
「ん……んん……っん!」
炎の様に熱いふたりの身体は、お互いの唇を貪りながら、限界に昇りつめようとしていた。
「――美名っ」
「ああっ!」
綾波は彼女の名前を叫んで果てた。
息を乱し抱き合ったまま、美名は綾波の鼓動を聞いていた。
『美名』と呼んで彼が果てた事に、泣きたくなっている自分が居る。
――美名、と彼が囁く度に、舞い上がる心と熱くなる身体は、私がどうかしてしまったからなの?
不意に、綾波の指が頬を摘まんだ。
鋭さの無い優しい瞳がこちらを見ている。
「何だ。また泣いてるのか」
激しく胸が鳴り出した時、確信する。
――奪われてしまった……私の……全部を――