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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
 真理は何も言わずに流しで食器を洗うと、プイッとそのままキッチンから出ていく。

「なーんか変ねえ。
 あんなに静かな奴だっけ?具合悪いとかじゃないでしょうね?」

 桃子は首を傾げた。

「いや……完食してあるしそれはないでしょ」

 由清は苦笑する。

「きっと、何か難しい事を考えてるのよ!
 例えば、日付変更線の事だとか」

 志村は膝を叩いて言った。

「円周率とか?」

 翔大は悪戯な笑みを浮かべ、桃子はケラケラ笑う。

「わ――!知恵熱出しちゃうの確実――!」

 皆は面白がって勝手な事を言って騒いでいるが、美名は心中穏やかでいられない。
 お茶を啜りながら、先程の事を頭の中で反芻した。





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