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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
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「ん――っ!美味しいわ――!豆ご飯大好きなの――!
 このじゃが芋と鳥の揚げ煮なんて、天才だわっ!
 桃子ちゃん、いいお嫁さんになるわよ――!」

 その日の夕飯、志村は首回りにフリフリのナフキンを巻き、桃子の腕前を絶賛していた。

「えへへ!気に入って貰ってよかった!」

 桃子は頬を上気させて嬉しそうに笑う。

「うん、本当に旨いよ。何処かで習ったの?」
「やだあ、そんなのやってないよ……それに
 お姉ちゃんの方が上手だよ?」
「ああ、そういえばこの間のカレー、凝ってて旨かったな」

 翔大を由清がつつく。

「何?いつの間にそんなに親睦深めたの?」
「いや、ちょっとね」
「ね――っ」

 翔大と桃子は顔を見合わせて笑う。
 真理は物も言わずに夕食を平らげて、手を合わせると立ち上がった。

「……ご馳走さん」
「あ、真理!自分の食器片付けてってね」
「おう」

 真理が食器を持ち、後ろを通る。
 美名は思わず自分の手をギュッと握った。

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