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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
美名は、真理の上に乗る体勢で倒れてしまっていた。
「い、いてえ……」
真理は頭をぶつけたらしく、顔をしかめる。
「ご、ごめんね」
「な、何なんだよ!殺す気か――!」
「しいっ」
美名は真理の口を手で塞いで体を屈めた。
「――っ」
真理の身体がビクリと動く。
美名が身体の上に覆い被さる格好になり、その柔らかさと甘い香りに真理はクラクラと眩惑されていた。
夜風が長い髪を揺らして腕に纏わり付いて来ると、身体の奥底がゾワリとする。
そんな事も知らず美名は、翔大から逃れる事しか考えて居なかった。
今、自分がまた他の獣を目覚めさせてしまったというのに。
「……ふ――
もう、諦めてくれたかな……」
翔大の気配が消え、真理から身体を起こそうとした。
だが、屈強な腕が絡み付いて動けない。
「――!?ま、真理君……?」
「い、いてえ……」
真理は頭をぶつけたらしく、顔をしかめる。
「ご、ごめんね」
「な、何なんだよ!殺す気か――!」
「しいっ」
美名は真理の口を手で塞いで体を屈めた。
「――っ」
真理の身体がビクリと動く。
美名が身体の上に覆い被さる格好になり、その柔らかさと甘い香りに真理はクラクラと眩惑されていた。
夜風が長い髪を揺らして腕に纏わり付いて来ると、身体の奥底がゾワリとする。
そんな事も知らず美名は、翔大から逃れる事しか考えて居なかった。
今、自分がまた他の獣を目覚めさせてしまったというのに。
「……ふ――
もう、諦めてくれたかな……」
翔大の気配が消え、真理から身体を起こそうとした。
だが、屈強な腕が絡み付いて動けない。
「――!?ま、真理君……?」