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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
 泣いている理由が、自分に嫌われている事を心配してだと思うと、いてもたってもいられなくなり、また力の限り抱き締めて
『好きだ』
 と叫びたくなる。

 だが、綾波と翔大の板挟みで悩む美名を更に悩ます事になってしまう……
 美名は自分に親愛の情は抱いているかも知れないが、それは恋ではない。
 今は言うべきではないと思った。
 真理は、胸が痛むのを堪え息を吸い込み、美名の頬を乱暴に掴み上を向かせるとデコピンする。

「いっ痛い――っ!」
「当たり前だ!痛いのがデコピンだ!わはは!」

 美名は憤慨して叫んだ。

「な、何すんの――っ」
「お前はアホか」
「――えっ」
「お前が好きなのはただ一人の男だろうが!
 綾波だろ!
 だったら奴にもっと愛される事だけを考えてろ!
 翔大やら、俺なんぞに、好かれてるだ嫌われてるだ、気にしてる場合じゃねーだろ!ああ?」

 きっぱりと言われて、美名はある種の衝撃を受けた。
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