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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
 真理は、物凄いドヤ顔をしてしきりに頷いていた。
 心の中で
 "良い事を言ったぜ俺!"
 とか思っているのかも知れない。
 美名は、目から鱗の気持ちだったが、何か引っ掛かる。

「……わ、私を抱き締めた……のは何故?」
「――!」

 真理の表情が固まった。
 そっぽを向いて、咳払いをすると、上擦る声で言い訳がましく呟いている。

「そ、あれはだなつまり!……そうだ!
 実家にいる犬に似てるからだよ!お前が!」
「…………?」

 真理は手を叩いて興奮している。

「そ――だよ!お前みたいに毛が長いワンコでさあ!
 俺が東京に出るまでは毎晩一緒に寝てたんだよ!
 ……だからつい、お前見てると奴を思い出してぎゅーっと」
「何よそれっ!もう!」

 美名は思わずグーで、彼の鳩尾にパンチを入れた。

「ぐおっ」

 真理が呻く。
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