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eyes to me~ 私を見て
第24章 それぞれの恋の焔
美名がプリプリ怒りながら別荘へ向かうと、真理が腹を押さえながら追いかけて来た。
「てて……なあ、お前、さっき何で隠れてたんだよ」
「…………そ、それは」
「ははーんそうか。
翔大から逃げてたのか」
「……」
「まっ、せいぜい気を付けるんだな。
合宿中に妊娠させられないように」
美名はカッとなり、思わず怒鳴った。
「へ、変な事言わないで!やっぱり真理君なんか嫌い!」
逃げる様に美名は走り去った。
真理は、美名の長い栗色の髪が揺れて見えなくなるまでずっと見つめていた。
(やっぱり、嫌い……か)
苦く笑いながら、手に残る身体の柔らかさと温もりを噛み締める様に暫く思い出していた。
翔大が、積極的に美名に迫っているのには気が付いていた。
美名が怯えているのも。
(守ってやらなければ)
彼は無意識に拳を握り締めた。
美名の言葉が耳の中にこだましている。
『私を……嫌いなの?』
満点の星空を仰いで真理は目を細めた。
「そんな訳、ないだろ……」
「てて……なあ、お前、さっき何で隠れてたんだよ」
「…………そ、それは」
「ははーんそうか。
翔大から逃げてたのか」
「……」
「まっ、せいぜい気を付けるんだな。
合宿中に妊娠させられないように」
美名はカッとなり、思わず怒鳴った。
「へ、変な事言わないで!やっぱり真理君なんか嫌い!」
逃げる様に美名は走り去った。
真理は、美名の長い栗色の髪が揺れて見えなくなるまでずっと見つめていた。
(やっぱり、嫌い……か)
苦く笑いながら、手に残る身体の柔らかさと温もりを噛み締める様に暫く思い出していた。
翔大が、積極的に美名に迫っているのには気が付いていた。
美名が怯えているのも。
(守ってやらなければ)
彼は無意識に拳を握り締めた。
美名の言葉が耳の中にこだましている。
『私を……嫌いなの?』
満点の星空を仰いで真理は目を細めた。
「そんな訳、ないだろ……」