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eyes to me~ 私を見て
第27章 恋情のheart beat
「美名……君を抱くよ」
彼の上擦る声と、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえる。
一瞬力が弛んだ隙に、美名は腕からすり抜けるが、直ぐに捕まえられて後ろから抱き締められた。
「し、しょう君……や、やめて!」
「駄目だ。今日こそ……逃がさない」
美名は、強引に後ろ向きに壁に押し付けられ、スカートを捲り上げられた。
「嫌っ!綾波さんっ……剛さん……剛さん――!」
力の限り叫んだ時、フッと身体が自由になり、弾みでよろけた。
分けが分からず壁にもたれて呆然としていると、後ろから桃子の声がした。
「お姉ちゃん!」
桃子が美名を抱き起こす。
「桃子……何でここに」
呟くと、下の方で怒号と鈍い音、そして何かが割れる音がした。
「あ、綾ちゃん――!」
聞き覚えのあるあの声は……
「みっちゃん……?」
美名はフラフラと立ち上がり階段を降りようとするが桃子に止められた。
「駄目!今行ったら!」
下では激しい物音と何かがぶつかり合う音に……そして、あの声が……
(――そう、私が今一番聞きたいあの人の……声)
彼の上擦る声と、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえる。
一瞬力が弛んだ隙に、美名は腕からすり抜けるが、直ぐに捕まえられて後ろから抱き締められた。
「し、しょう君……や、やめて!」
「駄目だ。今日こそ……逃がさない」
美名は、強引に後ろ向きに壁に押し付けられ、スカートを捲り上げられた。
「嫌っ!綾波さんっ……剛さん……剛さん――!」
力の限り叫んだ時、フッと身体が自由になり、弾みでよろけた。
分けが分からず壁にもたれて呆然としていると、後ろから桃子の声がした。
「お姉ちゃん!」
桃子が美名を抱き起こす。
「桃子……何でここに」
呟くと、下の方で怒号と鈍い音、そして何かが割れる音がした。
「あ、綾ちゃん――!」
聞き覚えのあるあの声は……
「みっちゃん……?」
美名はフラフラと立ち上がり階段を降りようとするが桃子に止められた。
「駄目!今行ったら!」
下では激しい物音と何かがぶつかり合う音に……そして、あの声が……
(――そう、私が今一番聞きたいあの人の……声)