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eyes to me~ 私を見て
第27章 恋情のheart beat
翔大は抵抗する事なく、パトカーに乗せられた。
綾波は警棒で鳩尾を殴られて崩れ落ちる。
「剛さん!」
「綾波君!翔大君!」
皆で駆け寄るが、警官に手で制された。
「長野県警です。
付近の観光客から喧嘩していると通報がありまして……
今夜は二人の身柄を拘束します。それとここの責任者は……貴方ですか?」
志村は頷いた。
「貴方にも事情を聞かせて貰う事になりますので。宜しく」
警官は事務的に話すと二人がかりで倒れた綾波を抱え、パトカーへ乗せる。
「ま、待って……!剛さんをどうするの?」
「もう一人の彼の様に素直に応じてくれれば良かったんですが警官を殴りましたからね……
公務執行妨害で逮捕する事になります」
「そ、そんな……!」
「それでは」
「ま、待って……!剛さんは私を助けてくれただけなの……待って!連れていかないで……!」
追いすがろうとする美名を真理が必死に止める。
三広も呆然と走り去るパトカーを見つめていた。
「剛さん……剛さん!」
やがてパトカーのライトは完全に見えなくなり、美名の叫びは闇に飲み込まれてしまった。
綾波は警棒で鳩尾を殴られて崩れ落ちる。
「剛さん!」
「綾波君!翔大君!」
皆で駆け寄るが、警官に手で制された。
「長野県警です。
付近の観光客から喧嘩していると通報がありまして……
今夜は二人の身柄を拘束します。それとここの責任者は……貴方ですか?」
志村は頷いた。
「貴方にも事情を聞かせて貰う事になりますので。宜しく」
警官は事務的に話すと二人がかりで倒れた綾波を抱え、パトカーへ乗せる。
「ま、待って……!剛さんをどうするの?」
「もう一人の彼の様に素直に応じてくれれば良かったんですが警官を殴りましたからね……
公務執行妨害で逮捕する事になります」
「そ、そんな……!」
「それでは」
「ま、待って……!剛さんは私を助けてくれただけなの……待って!連れていかないで……!」
追いすがろうとする美名を真理が必死に止める。
三広も呆然と走り去るパトカーを見つめていた。
「剛さん……剛さん!」
やがてパトカーのライトは完全に見えなくなり、美名の叫びは闇に飲み込まれてしまった。