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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
桃子はアップルパイを前にナイフを持ち真剣に悩んでいた。
「あ、お姉ちゃん。八等分にするのにどうやって切ったらいいと思う?上手くやらないと崩れちゃう……」
「八……?あっ」
美名は頭の中で人数を数えたが、翔大も入っている事に気付く。
「明日、東京に帰る前に病院に志村さんが行くんだって。
だからこれ、翔大さんに届けてもらうの」
桃子は器用にパイを同じ大きさに切り分けていく。
美名は胸がつまってしまう。
桃子はお皿に盛り付けて、翔大の分のパイをラッブに綺麗に包み、可愛い袋に入れてリボンをかけた。
「お姉ちゃんが責任を感じる事はないよ。翔大さんが強引に迫ったのが悪いんだから……」
「……」
返事のしようがないまま、美名はコーヒーと紅茶を注ぐ。
「あ、お姉ちゃん。八等分にするのにどうやって切ったらいいと思う?上手くやらないと崩れちゃう……」
「八……?あっ」
美名は頭の中で人数を数えたが、翔大も入っている事に気付く。
「明日、東京に帰る前に病院に志村さんが行くんだって。
だからこれ、翔大さんに届けてもらうの」
桃子は器用にパイを同じ大きさに切り分けていく。
美名は胸がつまってしまう。
桃子はお皿に盛り付けて、翔大の分のパイをラッブに綺麗に包み、可愛い袋に入れてリボンをかけた。
「お姉ちゃんが責任を感じる事はないよ。翔大さんが強引に迫ったのが悪いんだから……」
「……」
返事のしようがないまま、美名はコーヒーと紅茶を注ぐ。