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eyes to me~ 私を見て
第28章 獣の求愛
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「さあ皆さん~!今日はアップルパイをデザートに作りましたよ~!」
桃子がルンルンと楽しそうにパイを切り分ける。
「あ、お茶淹れるね……皆さん、何を飲む?
紅茶かコーヒーか……」
「俺コーヒー」
「紅茶で……」
「コーヒーお願いね」
「俺は紅茶だ」
「はーい!紅茶!」
「紅茶三つにコーヒー二つ……
しょう君はどっち?……あっ」
美名は無意識にそう聞いてしまい、口を押さえた。
皆が微妙な顔をする中、綾波が露骨に嫌そうに眉をしかめている。
「おい……奴が居るわけないだろう」
翔大は、昨日病院に行き念のため二日ほど入院する事になった。
ここから車で五分程の距離にある大きな病院だ。
「……う、うん。ついいつもの感じで呼んじゃった……アハハ」
「……」
綾波は気分が悪そうに、そっぽを向いてしまう。
「こら、綾波君!いい加減大人気ないわよ!」
「そ、そうだよ綾ちゃん!」
志村と三広がたしなめるが、綾波は知らん顔でテレビニュースを見始めた。
美名はいたたまれなくなり、お茶を淹れに桃子が居るキッチンに行く。
「さあ皆さん~!今日はアップルパイをデザートに作りましたよ~!」
桃子がルンルンと楽しそうにパイを切り分ける。
「あ、お茶淹れるね……皆さん、何を飲む?
紅茶かコーヒーか……」
「俺コーヒー」
「紅茶で……」
「コーヒーお願いね」
「俺は紅茶だ」
「はーい!紅茶!」
「紅茶三つにコーヒー二つ……
しょう君はどっち?……あっ」
美名は無意識にそう聞いてしまい、口を押さえた。
皆が微妙な顔をする中、綾波が露骨に嫌そうに眉をしかめている。
「おい……奴が居るわけないだろう」
翔大は、昨日病院に行き念のため二日ほど入院する事になった。
ここから車で五分程の距離にある大きな病院だ。
「……う、うん。ついいつもの感じで呼んじゃった……アハハ」
「……」
綾波は気分が悪そうに、そっぽを向いてしまう。
「こら、綾波君!いい加減大人気ないわよ!」
「そ、そうだよ綾ちゃん!」
志村と三広がたしなめるが、綾波は知らん顔でテレビニュースを見始めた。
美名はいたたまれなくなり、お茶を淹れに桃子が居るキッチンに行く。