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eyes to me~ 私を見て
第31章 騎士の反撃
「倉田真理号~出発進行~!」
「しゅっぱ―つ!いえーい!」
「いえ――いっ」
「うフフフ」
波乱の合宿は終了し、一行はマイクロバスに乗り込んだ。
真理と美名は当然の様に並んで座っていた。
志村と三広は訝しみ、コソコソと会話する。
「どうなってるの?二人して朝食に遅れて来た時、何か怪しい?とは思ってたけどねえ」
「……あ、あれじゃあまるでカップルじゃないか!美名ちゃん……何で?」
「綾波君も突然一人で帰っちゃうし……何があったのかしら」
「そうだよ!綾ちゃんたら俺の事すっかり忘れて……もうっ」
膨れる三広に、桃子がニッコリ笑う。
「でもこうして一緒に帰れて嬉しいな」
「う、うん……!嬉しい!」
同じく隣同士でいる二人はギュッと指を絡ませた。