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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
真理との交際は順調だった。
仕事が終わると真理は泊まりに来た。
夜一人になると、とてつもなく寂しさに襲われてしまうから、泊まって欲しい、とねだったからだ。
優しく朝まで抱き締めてもらい目覚める毎日。
逞しい腕と胸に包まれていると、悲しい気持ちがスウッと和らいで行く。
なのに、朝、迎えに綾波がやってくる度に心は恋情に揺れて、忘れたいのに忘れられない。
決してそれを真理には悟られてはいけない、と思っているが、多分お見通しなのだろう。
真理はいつも優しくて明るく、時にはバカな事をしたり言ったりして笑わせてくれる。
泣かされた事は一度も無かった。
綾波の事を思って泣きたくなる日は数えきれないけれど……