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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky



 そんな言い合いをしているとガチャリとドアが開いた。
 意外な人物が現れ、皆が息を呑む。
 襟足が長い黒い髪、優しげな輪郭、スラッとした身体にレザージャケットを羽織り、ブーツも様になっている。
 物静かな佇まいの中に強い意思を感じさせる瞳の……

「しょう君……」
「何故お前が此処にいる?」

 真理が美名を庇うように立ちはだかると、翔大は柔らかく笑った。
 翔大は、背の高い長髪のサングラスの男と、ハーフっぽい顔立ちの可愛い小さな女の子を伴っていた。

「久し振りですね……綾波さん」

 翔大は真理を無視して後ろに居る綾波を鋭く見た。

「殴られた痕はもう治ったのか」

 皮肉に言う綾波に、翔大は余裕の笑みを返す。

「……あの位、痛くも痒くもありませんよ……
 今、痛い思いをしているのは貴方の方では?」

 綾波が表情を固くする。

「……何の事だ」

 翔大は答えずに、フンと鼻を鳴らすと、真理の後ろの美名に流し目を送った。

「やあ……美名。とても素敵だね」
「……っ」

 美名は真理の腕を思わずギュッと握る。





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