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eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
「大室哲哉だと?……そんな大物を」
「綾波さん……俺を見くびって貰っては困ります」
「何だと?」
翔大は綾波のすぐ隣まで来て耳元に囁くと、悠々とした足取りで歩き椅子に座った。
「俺はprinces & junkyに勝ってみせますよ……そして美名を、貴方から奪います」
「何を言ってる!美名は俺と付き合ってるんだぜ?翔大!いい加減にしろよ」
真理が翔大に掴みかからん位の勢いで身を乗り出して凄む。
翔大の側に居た女の子が不安な顔をして、翔大の腕に触れた。
翔大は、優しくその子に微笑むと手をギュッと握る。
美名は、そのやり取りを見て、何故か胸がざわめいた。
翔大と目が合うと、そんな気持ちを見透かす様な目付きで見られて、思わず真理の腕にしがみつく。
「……そうだぞ。俺はもうこの女には興味はない……何を企んでるか知らんが……おかしな事を言う奴だな」
「……」
綾波の言葉が、美名の胸にグサリと突き刺さった。