この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第33章 新生princess&junky
「へえ……そうなんですか?俺にはそうは見えませんが……」
「てめえ――!黙れっ」
いきり立つ真理を、必死に由清が止める。
「真理、よせよ!……翔大……お前もどうしたんだよ?
そんな奴じゃなかっただろ?
お前がバンドから身を引いたのも……
俺たちを守る為だったんだろ?
この間まで仲間だったじゃんか!
何でそんな風になるんだよ!翔大!」
翔大は由清と真理を冷たい目で一瞥し、事も無げに言った。
「ふっ……お前らを守る?笑わせるな……
junkの時、散々俺におぶさっていたお前らを、仲間なんて思った事は一度もない」
「翔大!?」
「てめえコンニャロー!」
二人は顔色を変えた。
「俺は、より自分を生かせる場所に移っただけさ……お前らの事は関係ない」
「このっ……」
「真理君、落ち着きなさい」
由清を振り払い殴りかかる真理の豪腕を、志村は腕一本で止めた。