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eyes to me~ 私を見て
第35章 ガラクタと歌姫と
最後の一節を歌い終わり、センチメンタルを誘うメロディーを奏で、疾走するドラムの音で演奏を締めた。
何秒か、シンとした静寂の後、志村が手を叩いて立ち上がる。満面の笑みを浮かべ両の親指を立てた。
「……オッケー、て事かな」
由清がふう、と額の汗を拭う。
「だったらいいね……メロディーも、リズムも最高の曲だもの……」
「オッサン、めっちゃ笑顔でこっち来るぜ……
また尻を叩かれるかも知れないぞ!由清、覚悟しとけよ?」
「ひえっ……やだよ~」
「アハハハ」
皆で笑って居たら、勢い良くドアが開いて志村が入ってきて、美名はギュウと抱き締められて頬にキスされた。