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eyes to me~ 私を見て
第35章 ガラクタと歌姫と



「ええええ!?」

 まだ夢か現(うつつ)か信じられなくて、綾波の頬を引っ張る。

「おいっ!これは一体何のプレイだ!」

 綾波は美名の両手を掴み、唇にキスをした。

「……どうせなら目覚めの挨拶はこっちにしてくれ」
「……っ」

 照れて顔を背ける美名前に、綾波が耳元で囁く。

「お前が眠ってる間……身体をじっくり眺めさせて貰ったぞ」
「な……なによっ変態!」
「変態とは何だ!
 犯されなかっただけ有り難いと思えっ」
「も、もうっ」
「最近ずっとハードスケジュールだったからな……疲れが出たんだろう……」

 柔らかい声がふんわりと包む様で心地が良い。

「そ、そうかな……」
「全く……志村のオッサンが何がなんでも来月にはデビュー!とか息巻いて無茶させるしな……身体がいくつあっても足りないだろう……」

 二人は目を見合わせてクスリとった。



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