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eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル
「ね――!しむらさん――」
高い声を張り上げる三広に、志村はボールペンをシュッと投げた。
ボールペンは真っ直ぐに三広の眉間に向かって行く。
綾波が、彼の額に突き刺さる寸前でキャッチした。
「そう急かすな……志村さんは集中してる……
飛んで来たのが刃物じゃないだけ運が良いと思えよ」
ビビる三広に、綾波は耳打ちした。
志村は書き上げた何十枚もの譜面総てに目を通し、指で弾いていき、最後の一枚を握り締めると皆を見渡した。
「……決めたわ!これで行きましょう!
最後にやった
仮題『ダークサイドの翔大には負けない』にしましょう~!」
一同がワアッと声を挙げてハイタッチをし合って笑った。