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eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル
曲作りを開始してから既に十時間は経ち、真夜中というよりは、朝方に近い時間だった。
皆でアイデアを出し合って演奏し曲を作り、それを志村が譜面に起こしていくという作業に長い間集中していたが、流石に疲れがどっと出た。
「ふあ~……皆、お疲れさまね……
それぞれ帰って休んで頂戴。
私は各パートのアレンジを決めちゃうから」
「え……志村さん、私もお手伝いします」
「美名ちゃん、いいのよ!無茶したら倒れちゃうわ!私は完徹からの作業に慣れてるから!
飲みながらサクサクやっちゃうわね。うふふ」
志村はボトルのワインを片手に持ってウィンクする。
「ふあ~あ……さて亮介……そのまま始発に乗って大阪まで移動するか」
「そうだな……今から行けば丁度一番の新幹線があるね」
「駅まで送るぞ」
綾波が車のキーを出した。