この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル
「それにしても不思議だよな~何で情報が漏れたんだ?」
「だよね~」
車内の後部席で亮介と三広が首を傾げた。
空はもう白み初めて、街中には、ちらほら早朝出勤する人や仕事帰りの様なバーテンダー風の男性や、新聞配達のスクーターが走っている。
「ひゃほーい!ワンちゃんを四頭引き連れて歩いてるお姉さんがいるよ~!
お姉さ――ん!オハヨ――!」
亮介は車内から手を振った。
「亮介――っこんな時にナンパ?」
「ちがわい!いわゆる一つの徹夜テンションだよ!それに良い仕事した後の達成感がさ~」
「おい、お前ら、昼からリハで夜にはライヴだろ……無駄にエネルギーを使うな。移動中に寝ておけよ」
綾波が静かに言う。
「は――い」
二人は元気に返事をした。