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eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル
「つ……剛さ」
真っ赤になる美名の髪をクシャリと撫でる。
「そんな可愛い顔をするからだ」
「……っ」
美名は恥ずかしそうに俯くが、血のついたシャツに気付くと青ざめた。
「こ……これ……っ一体?」
「何でもない。三広の鼻血さ」
「ああ……そうなんだ」
ホッとした美名は、バニっぴーを大事そうに胸に抱いて頬擦りした。
「……今のうちに寝ておけよ。部屋に着いたら……可愛がってやる」
「そ、そんなっ……」
「嫌なのか」
「知らない!寝る!」
美名はそっぽを向いて、ギュッと目を閉じた。