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eyes to me~ 私を見て
第37章 ミッション・イン・ポッシブル
溜め息を付いて、荒らされた部屋を見渡しどうしたものか、と思案する。
あえて盗聴器は付けたままにしておく。
(……この惨状を美名に見せたくない。
大室がここを知っているのならば、美名は当分俺の所に居た方が安全だろう。
何を仕掛けてくるかわからないからな……)
床に落ちたバニっぴーを拾い上げて真顔で語りかけた。
「よくぞ無事だったな……お前に何かあったら美名が泣く……
お前も用心しろよ?」
バニッぴーを持ち車へ戻ると、美名は瞼を開いて目を擦った。
「私……寝てた?ごめんなさい」
「構わん。まだ寝てろ」
バニっぴーを渡すと、美名はたちまち溢れる笑顔になり胸に抱き締める。
「取りに戻ってくれたの?ありが……」
美名が言い終わる前に、綾波は素早くキスをした。